美宇とは中学からの腐れ縁で、
俺にとってはちょっと気になる女の子だった。
ただ、最近の彼女は何だかツンケンしていて、
昔みたいに一緒に遊ぶことはめっきり減っていた。
そしてすっかり疎遠になった頃、突然そいつは現れた。
美宇そっくりの見た目、声、記憶。
でも絶対に美宇ではあり得ないそいつは、
耳がとろけそうになる声で、俺に甘く囁いた。
私はミウ。
りっくんの友達で、いっつも喧嘩してて、素直になれなくて……
でも、りっくんのことが大好きな女の子だよ
見た目は同じ、中身は正反対な女の子。
俺はいったいどっちを選んだらいいんだろうな?
【美宇】
高校二年生。 主人公とは中学の頃からずっと一緒のクラス。 真面目で気が強く、いつもムスっとしている。 でも何かと主人公のことが気になる様子。
いつも朝早く学校に来て勉強している。 お昼ごはんは自作の弁当で、なかなか手が混んでいる。 彼女がいったい何時に起きているのかは誰も知らない。
得意教科は国語。 模試では県の上位10位以内に入ったことがある。 理数系教科もそつなくこなす一方で、暗記モノは少し苦手らしい。
主人公のことは「陸」と呼んでいる。
【ミウ】
ある日突然現れた、美宇そっくりの女の子。 ただし似ているのは外見だけらしく、 性格はほんわかしていて人懐っこい。
主人公の前では好き好きオーラ全開で、 手作り弁当を渡したり、急に抱きついたりする。
美宇とは深い関係にあるようで、 それを隠す素振りも見せないが、 察しの悪い主人公はなかなか彼女の本心に気付けない模様。
遊ぶのが好きで、主人公ともっと一緒に居たいと思っているが、 その割にはいつも短い時間会っただけで去っていく。
主人公のことを「りっくん」と呼ぶ。